「肩コリを放置すると腹痛に」意外な自律神経ケア→胸・背中を伸ばして、体全体を整える
みなさんこんにちは、自律神経専門治療院、二子新地院です。
今季最強寒波の到来で、一気に寒さを感じるようになりましたね。
急な環境の変化は、自律神経の調節がうまくいかず、テレビの報道のように、インフルエンザや寒冷蕁麻疹など思わぬ病気に発展するものです。ケガだけでなく、なんだかいつもと違う体調に気が付き、早めにケアしてください。病院では診断されない病気だったり、その場しのぎの薬に頼ってしまうと、再発しやすい弱い体になってしまいます。
さて、今回は、肩こりと自律神経の乱れがもたらす腹痛についてです。
ちょうど、東洋経済ONLINEで、「肩コリを放置すると腹痛に」意外な自律神経ケア→胸・背中を伸ばして、体全体を整える」という記事が公開されました。
記事によると、
「朝、なんとなく身体がだるい」「ベッドから起き上がるのがつらい」といった不調が続くとき、それは決して「やる気がないから」「メンタルが弱いから」ではありません。多くの方が不調の原因を「自律神経の乱れ」と考え、食事や運動、入浴などさまざまな方法を試していますが、なかなか改善しないのは、不調の原因が「自律神経だけ」ではないからです。
本当に心身の不調を根本から改善し「なんとなくしんどい毎日」から抜け出すには、自律神経、気象(気圧・湿度・気温など)、骨格(姿勢)という3つの要因を同時に見ていく必要があります。これらは相互に関係しているため、どれか1つだけを整えても、残りが乱れていれば不調は長引いてしまいます。
ということです。
卵が先か鶏が先かに似ていますが、どの問題も見逃せない問題です。そして、本当は、どんな環境の変化にも対応するのが自律神経の働きです。そして、自律神経が整うと骨格や正確も変化するものです。
記事の続きですが、
胃腸の不調を改善するストレッチ
「なんか最近お腹の調子が悪い」「胃腸の調子が悪い」と悩んでいる人はいませんか。
胃腸の不調には、首肩こりや背骨のゆがみが関係していることがあります。
緊張すると胃が痛くなったりお腹を下したりするのは、胃腸のはたらきは自律神経がコントロールしているためです。
そして、自律神経の通り道である首がこっていると、自律神経が乱れやすくなり、胃腸のはたらきにも悪影響が出ます。
また、胃腸の付近にある背骨の動きが悪いと、そのまま胃腸にも影響して動きが悪くなってしまいます。
パソコンやスマホを使ったり、料理をしたり、日常生活を行うとき、私たちは頭が下を向いていることがほとんどですよね。
頭が下を向くと、首が前に出る→巻き肩になる→胸郭(胸椎・肋骨・胸骨で囲われた部分)は前に傾く(丸まった姿勢になる)→腹部が圧迫されて負担がかかる、という経過をたどります。
首や肩がこっている人は、手でお腹を軽く押してみてください。痛く感じたり、気持ち悪くなったりしませんか?
下向き姿勢で首肩に負担がかかっているだけではなく、同時にお腹の緊張も強くなっていることがわかるでしょう。ひねりのあるストレッチをすることで胸椎を動かし、お腹にかかる負担を減らしたり、自律神経を整えたりすることができます。
結果、胃腸の不調もやわらぐでしょう。
胃腸を整えるストレッチ
1.姿勢を整える
いすに深く腰かけて、【骨盤を立てる】→【胸を開く】→【あごを軽く引く】という手順で姿勢を正す。骨盤を立てるためにお腹に少し力を入れるが、それ以外は、できるだけ上半身の力を抜くこと
2.両手を頭の後ろへ
1の姿勢を保ったまま頭の後ろで両手を組む
3.左右に身体をひねる
息を吐きながら、上半身を右方向にゆっくりとひねる。無理のない所までひねったら5秒キープ。息を吸いながら、上体を正面に戻す。左方向へも同様に
4.頭を左右に
息を吐きながら、頭を右へ倒す。痛気持ち良い場所で5秒キープ。息を吸いながら頭を元の位置に戻す。左へも同様に
5.姿勢を整える
息を吐きながら、頭を前に倒す。痛気持ち良い場所で5秒キープ。息を吸いながら頭を元の位置に戻す
6.姿勢を整える2
息を吐きながら、頭を後ろに倒す。痛気持ち良い場所で止めて5秒キープ。息を吐きながら、頭を元の位置に戻す
背中がすっきりするストレッチ
背中がこって、筋肉がかたくなってくると胸郭の動きが制限されて呼吸が浅くなり、自律神経は自然と乱れがちになります。胸椎の近くにある広背筋や肩甲骨の動きが悪くなるからです。
背中の広背筋は、肩甲骨や腰、腕とつながっている大きな筋肉です。この広背筋や肩甲骨は胸椎の近くにあり、ここの動きが悪くなると、胸郭が広がりにくくなります。
すると、呼吸が苦しい、動悸がするなどの症状が出やすくなります。これらの症状は循環器科や呼吸器科で検査をしても異常がないことが多く、その場合、こりが強いせいで起きている可能性があります。
特に肩甲骨の内側にこりや痛みを感じる人は、広背筋がかたくなって、肩甲骨の動きが悪くなっている可能性があるので要注意です。
背中の筋肉をほぐして、呼吸を深くするストレッチを行いましょう。
背中ストレッチ
1.床に四つんばいになり、下腹部に力を入れて背骨をまっすぐ伸ばす。肩が上がらないように、腰も反らないように注意する
2.右手を左斜め前、左手の延長線上に置き、息を吐きながらおしりを後ろに引く。背中の筋肉の伸びを感じながら10秒キープ。左右逆にして同様に
3.1の姿勢に戻り、右腕を左の脇の下に通して伸ばす。右手の手のひらを天井に向けて、左手の肩甲骨まわりの筋肉の伸びを感じながら10秒キープする
4.3の状態から、左腕を真上にあげる。肩を支点にして、胸を開き、胸の筋肉が伸びているのを感じて10秒キープする。3に戻って、左右逆も同様に
胸郭の動きをよくするエクササイズ
胸骨と胸椎12個、肋骨12対(24本)で囲まれた胸郭は鳥カゴのような構造となっていて、その内部には、心臓、肺、血管、気管支などがあります。
先にも述べた通り、胸郭がうまく動かない、動きが制限された場合だと、結果として呼吸が浅くなり、自律神経も交感神経優位になりやすくなってしまいます。さらに、胸郭から横隔膜、大腰筋(だいようきん)、骨盤底筋群(こつばんていきん)など全身に影響をおよぼし、姿勢の崩れへとつながっていきます。
胸郭の動きが制限された状態では、その下の腹部の筋肉、横隔膜、骨盤まわりの筋肉の動きにも制限が出てしまいます。そのため、姿勢が崩れていきます。
前かがみの姿勢になっている人や、呼吸が浅くなっていると感じる人は、胸郭の動きをよくするストレッチを行いましょう。ここでは2種類の胸郭ストレッチをご紹介します。
胸郭ストレッチ
寝て行うストレッチ
1.横向きに寝て、両ひざを90度に曲げる。両手を伸ばして、手のひらをあわせる
2.息を吐きながら、上にあるほうの腕を伸ばしたまま背中側に回し、視線は手を追うようにして顔も背中側に向ける。胸を開いていくイメージで。胸郭を動かすのが目的なので、骨盤と腰椎が動かないように意識する。1、2を3回繰り返す。反対側も同様に
立って行うストレッチ
1.足を肩幅より広めに開いて立ち、ひざを伸ばしたまま上体を前に倒す。手がつかなくてもOK
2.左腕を伸ばしたまま上に上げる。手が床につく人は、同時に右手で床を押すようにして。目線も上げて、10秒キープする。反対の腕も同様に
以上が、記事に掲載された内容です。
普段から体を動かすことが好きな人には楽な運動かもしれません。
もし、ご紹介した運動がわかりにくい人、自分の体のどこが本当に悪く、今のつらい症状がわからない人は、お気軽にご相談ください。

当院では、患者様一人ひとりの体の状態を把握し、オーダメイドの治療プランをご提供します。
最近、肩こりがひどい、なかなか寝付けない、お腹が痛くなる、下痢をするなど原因がわからない症状は、まずは専門の治療をおすすめします。
自分の身体と向き合い、身体の声を聞いてこそ、正しく答えることができます。
