身体症状の「数」が思春期の抑うつ症状の早期発見につながる
あけましておめでとうございます。今年は午年、本年も走り抜けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさんこんにちは、自律神経専門治療院、二子新地院です。
新年早々に、少し思いニュースを話題にしています。
今回は、思春期のお子様の病気に関する不安要素の大規模研究結果です。
2025年09月 身体症状の「数」が思春期の抑うつ症状の早期発見につながる可能性 〜10~15歳の小児の全国大規模調査で判明〜
この調査では、頭痛や腹痛といった身体症状を訴える「数」が多いほど、抑うつ症状を併発するリスクが著しく高まることを明らかにしました。月に1回以上経験する身体症状が4種類ある子どもは、症状がない子どもと比較して、抑うつ症状のリスクが16.4倍に達したとのこと。また、抑うつ症状がある子どもの約86%が、何らかの身体症状を月に1回以上経験していたとの調査結果です。
頭痛や、腹痛などの身体症状は、思春期の病気に多い自律神経障害の起立性調節障害にはよくあることです。病院にも行かず、または、病院でなかなか治療してもらえない、もしくは治療してもうまくいっていないと、ゆくゆくは抑うつ症状があらわれてしまう怖さがあります。
身体症状(自律神経症状)
↓
抑うつ症状
↓
うつ病
などへと発展するリスクが高いので、しっかりとした治療が必要となります。
以下、参考記事
身体症状の「数」が思春期の抑うつ症状の早期発見につながる可能性 〜10~15歳の小児の全国大規模調査で判明〜
国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)教育研修センターの新野一眞、および女性のライフコース疫学研究室の石塚一枝、社会医学研究部のAurelie Piedvache、森崎菜穂らの研究グループは、全国の10歳〜15歳の小児を対象とした大規模調査を解析し、身体症状がどのくらいの「頻度」や「数」で現れる場合に抑うつ症状と関連するのかを調査しました。
本研究では頭痛や腹痛といった身体症状を訴える「数」が多いほど、抑うつ症状を併発するリスクが著しく高まることを明らかにしました。月に1回以上経験する身体症状が4種類ある子どもは、症状がない子どもと比較して、抑うつ症状のリスクが16.4倍に達しました(図1)。また抑うつ症状がある子どもの約86%が、何らかの身体症状を月に1回以上経験していました。
本研究成果は、子どもたちが言葉で表現しにくい心の不調を、保護者や教師、かかりつけ医など周りの大人が身体のサインから早期に気付き、適切なサポートに繋げるための重要な手がかりとなります。この発見は、思春期のメンタルヘルス課題に対する新たな視点を提供するものです。
本研究成果は、小児科領域の国際的な学術誌「European Journal of Pediatrics」に2025年8月20日付で論文として掲載されました。
プレスリリースのポイント
- 頭痛、腹痛、背部痛、めまいといった複数の身体症状を月に1回以上訴える子どもは、抑うつ症状を持つリスクが顕著に高いことがわかりました。症状が4つある場合のリスクは、症状がない子どもの16.4倍に達します(図1)。
- 抑うつ症状のある子どものうち約86%が、何らかの身体症状を月に1回以上経験していました。これは、身体の不調が心の健康状態を反映している可能性を示唆します。
- 子どもの訴える身体症状の「数」や「頻度」に注目することが、見過ごされやすい抑うつ症状の早期発見に役立ち、家庭や学校、プライマリケアの現場で活用できる簡便なスクリーニング方法になる可能性を示しました。
背景・目的
思春期の抑うつ症状は世界的に増加しており、学業不振や不登校、将来の精神疾患、さらには自殺にも繋がる深刻な健康問題です。しかし、子ども自身が心の不調をうまく言葉にできなかったり、助けを求めることをためらったりするため、周りの大人が気付きにくいという課題がありました。
一方で、抑うつ症状を抱える子どもは、頭痛や腹痛といった身体症状を伴うことが多いことが知られています。そこで本研究は、これらの身体症状がどのくらいの「数」や「頻度」で現れる場合に抑うつ症状と強く関連するのかを科学的に検証し、早期発見に役立つ指標を作ることを目的としました。
研究概要
本研究は、全国の自治体から無作為に選ばれた10歳から15歳の小児2,268人を対象とした質問票調査のデータを用いて行われました。調査では、過去6ヶ月以内における4種類の身体症状(頭痛、腹痛、背部痛、めまい)の経験頻度と、国際的に広く用いられている思春期用の質問票(PHQ-A)を用いて抑うつ症状の程度を評価しました。これらの情報を用いて、身体症状の「数」や「頻度」と抑うつ症状との関連を統計学的に分析しました。
思春期の子が感じる身体症状を解消する方法
思春期のお子さんが身体症状を感じる時、その原因となる外的要因はかなり複雑です。様々なストレスによって苦痛に感じる身体症状があらわれてしまいますが、対策としては、
- ストレスを解消する
- ストレスと感じないようにする
- ストレスに強い心身を作る
が鉄則になります。しかし、どの対策も、現在の社会生活では、自分ではどうすることもできないことが少なくありません。そのため、薬ではなく、専門的な体の治療をする必要があります。
お子さんが以下のような症状を訴えることはありませんか?
- 立ちくらみやめまい
- 起立時の気分不良や失神
- 入浴時や嫌なことで気分不良
- 動悸や息切れ
- 朝起きられず午前中調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲がない
- 腹痛
- 倦怠感
- 頭痛
- 乗り物酔い
以上の項目は、2つ以上当てはまれば、自律神経障害の一つ、起立性調節障害という病気の疑いがあるかもしれません。
以上の項目以外でも、運動等でのケガ以外で症状を訴える場合は早めに治療しましょう。

当院は、不安感、不定愁訴など自律神経症状を専門に取り扱っている治療院です。
お子様の身体症状に合わせて、起立性調節障害のような自律神経障害から、やる気が出ない、学校に行きたくないような抑うつ症状まで対応しています。
治療は、お子さんの年齢、症状の経過にあわせて嫌がらずに治療へ通えるプランをオーダーメイドします。もちろん、痛くなく気持ち一両で、最大限の効果が出るように考えています。
症状が少ないうちに、軽いうちに早め早めの治療をしましょう。うちの子って病気かな?とわからなくても大丈夫です。心配なようでしたら一度ご相談ください。
