800名の大規模研究で実証!腰痛に鍼治療が効果有り
みなさんこんにちは、自律神経専門治療院、二子新地院です。
今回は、昨年9月に公式発表された腰痛に対する鍼治療の研究結果をご紹介します。
みなさんの中で腰痛を経験されたことがある人は少なくないと思いますが、実は、腰痛の原因は?というと肉体的な疲れだけではありません。もちろん、腰を使っての疲労で腰が痛くなるわけですが、腰痛の85%は原因不明ということをご存知でしょうか。
鍼灸治療の軸になっている東洋医学では、特に珍しいわけではありませんが、腰痛の原因は筋肉の機能不全、そして、体の中で一番筋肉が大きいところで、準じて血液も多く流れています。そのようなことから、様々なストレスを感じた時に、腰の血液循環が滞り、痛みとして現れるのが原因不明の腰痛の殆どになります。このような理由から、腰痛には鍼治療が効果的なんですが、最近の言葉で言うと、エビデンスが乏しいということがあり、鍼治療の効果をあまり知られていない現実があります。今回の世界的な研究機関から公式発表された鍼治療の効果は、私たち鍼灸師だけでなく、腰痛に悩む患者さんにとっても、治療の選択肢を広げるいい機会になったと思います。

今回公式発表された研究は、アメリカ国立衛生研究所(NIH・世界最大級の医学研究機関)からとなります。
高齢者の慢性腰痛に対する鍼治療の有効性を研究したもので、約800名の高齢者を対象とした大規模臨床試験をまとめたレポートです。
通常医療を受けたグループと比較すると、鍼治療を受けたグループでは複数の項目で明確な改善が確認されたとのことです。
主な研究成果は以下の通りで、
- 鍼治療群は、日常生活における障害(ADL)の改善度が明確に高い
- 痛みの強さは6か月以降も継続して低下し、慢性痛特有の頑固な症状に良い反応
- 身体機能の回復も鍼治療群のほうが有意に優位
- 不安症状の軽減など、精神的ストレスへの改善効果も示唆
- 副作用は極めて少なく、安全性の高さが再確認
以上のことに加え、
「“痛み”だけでなく、“生活機能”や“精神的な安心感”も改善した」
という点は、鍼が総合的なアプローチとして優れていることを示す貴重なエビデンスです。
先月の投稿記事のように、身体症状の数が抑うつにつながることが少なくありません。
ストレスから腰痛になり、腰痛から抑うつへとつながる悪い連鎖もありますので、特に辛い腰痛、慢性的な腰痛はご注意ください。
