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自律神経のバランスが乱れる原因とその対処法

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みなさんこんにちは、川崎市で自律神経症状を専門におこなっている保健メディカル整骨院 二子新地院です。

今回は、春先に乱れやすい自律神経のお話です。

春といえば、春一番の嵐にはじまり、気候や気圧、気温の変動が激しい時期となります。
昔から、草木が芽吹く時は病気があらわれる時期とも言い伝えられてきました。

特に、真面目で繊細な現代の日本人は自律神経が乱れやすい環境が整っています。

そんな自律神経が乱れる原因と、対処法の基本をご紹介していきます。

自律神経のバランスが乱れる原因

  • ストレスに弱い体質
  • ストレスに弱い性格
  • 不規則な生活リズム
  • 過度のストレス
  • 環境の変化
  • 気圧など気候の変化
  • 女性ホルモンの変化
  • 甲状腺ホルモンの変化
  • 病気による自律神経の乱れ

ストレスに弱い体質

子供の頃から胃腸が弱い、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な人もいます。また、思春期や更年期、身体が弱っている時は自律神経のバランスが乱れやすい傾向にあります。

ストレスに弱い性格

ストレスで自律神経が乱れる時の対処法

頼まれたことを断れない性格、感情処理が下手で我慢してしまう性格、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向にある性格の人は自律神経失調症になりやすいです。

不規則な生活リズム

慢性的な寝不足や夜勤、夜遊びによる昼夜逆転、不規則な食生活など不摂生を続けていると、体内時計が狂って自律神経のバランスを乱す原因になります。

過度のストレス

受験や、友達との人間関係、仕事のプレッシャーなどの悩みや不安による精神的なストレス、過労、事故、さらには職場の騒音や、パソコン、スマホ画面の光、エアコンなどの温度なども身体的なストレスとなって自律神経の乱れの主な原因になります。そのストレスが過剰になると、交感神経の働きが過剰になり自律神経のバランスが乱れます。

環境の変化

環境の変化と自律神経の乱れ

進級、進学、転勤など社会環境の変化、人間関係や仕事などの環境の変化に対して適応できない人、過剰適応してしまう人が該当します。10年以上前と比較すると、そして新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけに適応障害のような形で症状があらわれる人が急増しています。

気圧など気候の変化

川崎市気象病専門外来

体の中には気圧の変化を感じる器官があり、耳の奥にある内耳がその役割を果たしていると考えられています。内耳は、聴覚と平衡感覚に関係する器官として知られていますが、その中には気圧のセンサーが備わっていて、気圧が下がると、センサーが情報をキャッチしそれが脳に伝わります。

気圧の変化は体には負担となるため、脳にはストレスとして伝わり、自律神経が乱れる要因となります。天気や気圧の変化によって体の不調が起きるのは、自律神経が乱れ、痛みにも関与している交感神経が活発になりすぎ痛みの神経を刺激するからです。気圧のセンサーが敏感な方の場合は、頭痛などの不調をより感じやすくなると考えられています。

女性ホルモンの変化

女性ホルモンの変化と自律神経の乱れ

女性ホルモンは、脳の視床下部がコントロールしています。視床下部は、自律神経系のバランスを司っている部分でもあります。そのため女性ホルモンの影響はとても大きく、毎月の周期的な変動、思春期、更年期、老年期など年齢に伴う変動に伴って、自律神経症状が認められやすいのです。

甲状腺ホルモンの変化

甲状腺ホルモンは、体の代謝を高める働きがあり、交感神経を活性化させます。甲状腺機能がくるってしまうような病気として橋本病やバセドウ病がありますが、圧倒的に女性が多い病気です。

病気による自律神経の乱れ

自律神経が乱れる要因として、自律神経失調症以外の病気が潜んでいる場合があります。
その場合、病気を根本的に治療、もしくは症状改善させなければ自律神経の乱れは戻りません。

例えば、パーキンソン病、高血圧、糖尿病、摂食障害などの末梢神経障害があらわれるものです。
このような病気、症状では、自律神経失調症としてではなく、自律神経症状として身体的症状があらわれます。
例えば、起立性低血圧(立ちくらみ)や冷え、のぼせ、手足のしびれなどがあげられます。このような症状に対しても鍼灸治療は適応しますので一度ご相談ください。

乱れた自律神経のバランスを整えるセルフケア

自律神経にしっかりと働いてもらうためには、生活の中で上手に交感神経と副交感神経のスイッチを切り替える必要があります。もちろん、規則正しい生活や、ストレス解消の運動などおこなうことも重要ですが、一度乱れてしまった自律神経のリズムはなかなか元には戻ってくれません。でも大丈夫です。こんな乱れてしまった状態からでも自分で修正する方法もあります。

乱れた自律神経を整えるポイントは

  1. 姿勢
  2. 呼吸
  3. 刺激方法

の3つを意識しておこなうことです。

自律神経は、その名前の通り、体が自律的に働く神経なのです。そして自律神経は私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など、生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けています。

しかし、自律的に動かされているからこそ、その特性を活かせば意図的にコントロールすることも可能なことが近年の研究により判明しました。

自律神経はコントロールできる

例えば、「横になる」という姿勢を取った時、本当はリラックスするための副交感神経が働きます。しかし、自律神経の乱れとして一番多く挙げられる「交感神経の緊張」が強すぎるため、副交感神経が優位に働いてくれません。

この場合、副交感神経の働きを高めるのではなく、交感神経の高すぎる緊張を下げる必要があります。

交感神経の高すぎる緊張を下げるには

交感神経の高ぶりを落ち着かせる方法

  • 横になる
  • 息を吐く
  • 筋肉に刺激を与える

上記の3つを意識しておこなうことがセルフケアや治療の基本になります。上記の3つを見た時に、気が付かれた人もいるかも知れませんが、指圧やマッサージ、鍼灸の施術中の状態がこれに該当します。

自律神経失調症の治療

鍼灸治療では、ツボの選択や刺激方法の選択によって、セルフケアや施術者からのマッサージ等と比べ、より高い次元で自律神経に働きかけることができます。

そのため、自律神経の働きを整えるだけでなく、倦怠感や不安感など、自律神経症状に直接アプローチすることもできます。

最近、自律神経が乱れているな、動悸や不安感が強くなってきた、目濡れない状態が続いてきたなと感じた時は、お早めにご相談ください。患者さん一人ひとりにあわせてオーダーメイドの治療法を組み立て、快適な生活を送れるようにお手伝いいたします。

ABOUT ME
院長
自律神経の乱れによる不安感、眠れない、動悸がするなど様々な症状は鍼灸治療を導入した専門治療をお試しください。
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