メニエール病

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メニエール病とは

メニエール病は、つらい「めまい」をともなう病気です。

一般的に普及しているのは、めまいといえば「メニエール病じゃないの」と言われることも多いかもしれませんが、本当のメニエール病は、聞こえも悪くなる病気です。

メニエール病は、繰り返すめまい発作と同時にだんだんと聞こえが悪くなります。また、メニエール病の診断基準としては、

メニエール病の診断基準
  • 繰り返すめまい発作
  • 難聴
  • 内リンパ水腫
  • (耳鳴り)

があることす。医師によっては、繰り返すめまいと難聴があればそれだけでメニエール病と診断することもありますし、初期の場合、難聴がなくても繰り返すめまいだけでメニエール病と診断することもあります。あまり症状が強い場合などは、耳の奥にむくんでリンパ液が溜まった状態を確認するためにMRI検査をおこなうこともあります。耳鳴りは、めまいの後に聴力低下の前兆としてあらわれ、聴力低下の後にも残存しやすい傾向にあります。

似たような病気で突発性難聴がありますが、突発性難聴の場合は、耳鳴りがあらわれてからめまいが起こります。また、突発性難聴の場合は、急に聞こえなくなるだけで、繰り返すめまい発作はありません。

メニエール病の原因

川崎市メニエール病治療

耳の中の構造は、大きく分けると外側から外耳、中耳、内耳と分けられます。

メニエール病の場合、一番奥で音を拾い、電気信号に変えて脳に伝える役割をしている内耳の前庭、蝸牛という部分が損傷します。

前庭:三半規管

前庭は、蝸牛とつながっていて、リンパ液で満たされています。また、前庭は三半規管と耳石があり、平衡感覚を司っているため、炎症を起こしてリンパ液が増えてしまうと機能障害をおこしめまいとして症状があらわれてしまいます。メニエール病のめまいでは、ぐるぐるまわっているように感じてしまう回転性のめまいが特徴です。

蝸牛

蝸牛は、かたつむりのかたちをしていて、渦巻き状の構造の中で、音を拾う器官があります。この中には、有毛細胞という最終的に音を拾う受け皿があり、炎症によって増えたリンパ液の影響で圧迫されることで有毛細胞が剥離してしまったり、うまく機能しなくなることで聴力が低下してしまいます。

メニエール病にみられる難聴の変化

メニエール病初期の聴力
メニエール病再発の聴力
メニエール病再発の難聴

メニエール病の聴力低下は、一気にすべての音域で聞こえなくなる人もいれば、はじめは低い音から聞こえなくなり、発作を繰り返す度に高い音まで聞こえなくなり、すべての音域で聞こえにくさが悪化していくこともあります。

以上のようなメニエール病の聴力低下の性質から、場合によっては低音障害型感音難聴と診断される場合もあります。逆に、聴力検査をすることなく、めまいが続くという理由からメニエル病と診断されることもあります。この場合、めまいといっても様々な病気があります。患者さんによっては、自律神経系のめまいや、寝返りなど特定の条件でめまいが発症する良性発作性頭位めまい症、長期間めまいが治らないPPPDなどのめまいのケースもあります。

メニエール病の治療

メニエール病の治療では、耳鼻科等の医療機関では、めまいを落ち着かせる薬や、むくみを取る利尿剤、炎症を抑えるステロイドが大半です。しかし、根本的な治療をおこなわないとメニエール病は改善しません。基本的に医療機関での治療は、対症療法であり、特効薬ではないからです。

当院でのメニエール病専門治療では、様々な状態把握から始まります。それは、めまいや聴力の確認だけでなく、首周囲の状態、身体の状態、体質、生活環境など、メニエール病を引き起こした内因、外因を特定します。そして、そこから患者さん一人ひとりに適した治療方針を決めていきます。

メニエール病といっても、患者さんによって本当にメニエール病なのか、施術者自身が腑に落ちる条件を客観的に確認する必要があります。また、症状のあらわれ方、程度等も個人差がありますから診断、治療を丁寧におこなわなければなりません。メニエール病のような繰り返すめまい発作だからこそ慎重に、丁寧に治療をおこないます。

鍼 灸

川崎市のめまい・メニエール病専門外来

鍼灸治療は、患者さんの訴えがある場所に鍼をするわけではありません。一般的には、腰が痛いから腰に鍼をする、耳が悪いから耳に鍼をすると思われるかもしれませんが、耳でも、耳に関係するツボは、耳の後ろにもあり、前にもあります。首にも、腰にも、手首にも耳の症状を改善するツボがあり、それぞれのツボで効果や作用機序が異なります。

聴 宮

聴宮は、耳鳴りや難聴によく利用するツボです。聴宮は、耳の穴の前にあります。口を開けた時に少し凹んだようになるところが聴宮のツボです。

完 骨

完骨は、耳の後ろにある少し出っ張っている骨の部分の後ろにあたります。完骨は、内耳の血行を改善することで、めまいの治療につながります。めまいがある時は、完骨で内耳のむくみを取り、メニエール病の特徴である回転性のめまい、繰り返すめまいの治療がおこなえます。

内 関

内関は、心包経という自律神経に関係する経絡に属するツボです。手の平側で、手首のシワから指3本分上に位置し、めまい、ストレスがたまった人、情緒不安定、うつ症状、不眠症などの症状のによく使われています。

内関を刺激することで、普段から精神安定をもたらし、冷静さを保てるようになります。また、百会と合わせて使用することで相乗効果がうまれます。

三陰交

三陰交は、女性を治療するうえで代表的なツボです。
主に、女性ホルモンの働きを整え体の機能を女性らしく整えてくれるツボです。

三陰交は、生理痛を和らげたり、生理周期を整えたりすることで生理不順や更年期症状を和らげ随伴症状であるめまいの緩和につながります。

Shockwave

メニエール病の治療

衝撃波を主とするショックウェーブ治療は、整形外科、美容外科、理学療法、スポーツ医学、泌尿器科、リハビリテーション、カイロプラクターおよび獣医学など、幅広い分野で取り入れられ、欧州、北米、南米、中東、アジアなど世界中で使用されている最新機器です。

ショックウェーブは、筋筋膜・腱の疼痛緩和に即効性が高く、効率的な治療ができます。

メニエール病に関わる症状として、首や肩のこりがあります。卵が先か鶏が先かという問題でもありますが、首のこりがひどいと内耳の血流が悪化してむくみへとつながり、回転性のめまいがあらわれます。また、めまい発作が起こると、めまいの苦しみのため首のこりが強くなります。このような理由から、今、めまいが起こっている時でも、めまいが落ち着き、聴力低下のほうが気になる時でもShockwaveをおこなうことで治療と再発防止に役立ちます。

姿勢矯正

メニエール病の整体治療

鍼灸やShockwaveで身体の状態を改善した時、最後に残る問題が骨格、姿勢に関わることです。どうしても関節が硬く、姿勢が悪くなり凝りやすい状態となってしまうため、仕上げの治療として姿勢矯正をおこなうとメニエール病の回復度合いはさらに早まります。

メニエール病の原因である姿勢の悪さは、患者さんによって、ストレートネック、猫背、側弯、骨盤の歪みなど様々です。この原因を、一人ひとりの原因に合わせてリセットすることで、疲れにくい体に変えていきます。

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